他人の配偶者をどう呼びますか?


アンケート「日本人による配偶者の呼び方(日本人の方へのアンケート)」は終了しました。

200名近い方々が様々な貴重なご意見をいただき感謝いたします。

このアンケート結果は、次の論文として発表致しましたので、お読みいただければ幸いです。

「他人の配偶者の新呼称を探るアンケート調査 -- 「ご主人」「奥さん」から「夫さん」「妻さん」への移行の可能性--」, 『日本語とジェンダー』第17号, pp.13-30, 日本語ジェンダー学会, 2017年12月.

https://gender.jp/ngg_journal_17_mizumoto/

 


2015年9月4日

 

いつも困っているのは、話相手や他の人の配偶者の呼び方です。

話相手の配偶者の名前が分かっている場合は、「お宅の和男さん」とか言えば通じますし、

また、第三者の配偶者を指す場合、「阿部真由美さん」などと言えば分かりますよね。

 

でも、分からない場合、皆さんはどう言いますか。

 

 一般的には「ご主人」「旦那さん」や「奥さん」などと言いますよね。

私も若い頃は何も考えずにそう呼んでいました。

でも、ジェンダーを意識し始めてからは、そういう従来の呼び方には非常に抵抗を感じ、

そう言わなければならない状況におかれた自分に

うしろめたささえ感じてしまうようになりました。

 

フェミニストの間では「パートナー」という呼び方が一般的ですが、

日本語では、例えば仕事のパートナーやダンスのパートナーなど、

結婚には関係ない相手でもこの呼び方をするので、

私は、なんとなくしっくりいかないのです。

それでも、ある期間、「パートナー」を使ってみていました。

でも、必ずといって「え?」と相手から聞き返されるので、

説明するのが面倒やら、なんだかその場のコミュニケーションが一旦止まってしまって

気まずくさえなったこともあり、、、

 

だから、相手の年齢や人柄や主義などをよく考えて、

仕方ないけど、従来型の「ご主人」や「奥さん」を使ってみたり、

思い切って「パートナー」を使ってみて反応をみたりして、

結構、四苦八苦してきました。

そんなときに、私が所属している「日本語ジェンダー学会」から依頼されて書いたのが

次のエッセイです。

https://gender.jp/gender-essay/essay201003/ 

これを読んでご覧になって、皆さんはどう感じられたでしょうか。
5年前に書いたものですが、それ以後、日本社会の状況はまったく変わっていません。

 

思い切って「夫さん」や「妻さん」を使ってみても、

殆どの場合は変な顔をされるのが落ちです。

それでも、相手がジェンダー意識度が高い人だったら、

まだ、懲りずにこのことばを使ってみてはいますが、

まだまだ、市民権を取るまでの道のりは長いようです、、、

 

話は飛びますが、実は、アメリカ在住の知り合いの男性が
最近、合衆国が同性同士の結婚を認めるという法律改正を行ったのを受けて

目出度く正式に結婚しました。

 

彼に英語では、ファーストネームで呼ばない場合、

対外的にmy partnerを使うのかと聞いてみたら、

「いや、husbandですよ」とのこと。

 

そうか、男性同士ならどちらもhusband、

女性同士ならどちらもwifeとなるのか、、、

 

英語ならyour husbandとか、her/his wifeでいいわけだから、

日本語のようなジェンダーの問題はありません。

 

言葉狩りはしたくないので、その場の雰囲気に合わせて

融通無碍に波風立てないように対応はしておりますが、

それでも、まだ、「ご主人」や「奥さん」を使わなければならない時は、

某らの違和感があるのは否めません。

このエッセイの最後にも書きましたが、
メディアで取りあげてくれると、
例えば、TVドラマなどで「夫さん」や「妻さん」を使う主人公が出て来れば、
案外、流行語のようになって、うまくいけば定着するかもしれません。

誰か、こういうことに関心を持っている脚本家とかTVプロデューサーはいないでしょうかね。

追記:2015年10月17日

このエッセイを書いてから1ヶ月半ほど経ちました。
「夫さん」「妻さん」の他に、
どちらも自分にはあてはまらないと考える人たちのことも考えると、

勿論、その他の分類があってもいいはずですね。

その他の分類は、多種多様であるでしょうし、

男女の性別に限らない生き方や
結婚という形にこだわらない生き方もあります。

そのような人たちには、例えば「パートナー」のような無性別で

形式にとらわれない柔軟性のある言い方も

いいかもしれませんね。

コメントをお書きください

コメント: 37
  • #1

    多摩の妻さん (土曜日, 05 9月 2015 18:01)

    おもしろい視点ですね。
    今まで別に何も考えずに使っていましたが、
    でも、確かに「主人」や「奧さん」には隠れた意味がありますね。
    ご提案の「夫さん」「妻さん」が英語のhusbandやwifeにあたるなら、
    そういう呼び方が一般的になってもいいと思います。
    私もちょっと使って見てまわりの反応を観察してみます。

  • #2

    どらやき (木曜日, 15 10月 2015 09:02)

    自分の場合ですが、親しくない相手の配偶者について言及する際、どうしても「ご主人」もしくは「奥様」を使用します。理由は先生が書かれている通り、適切な表現が見当たらないからです。それに「ご主人」と「奥様」には敬称ではないですが、話す相手のパートナーを尊重する意味もあるのではないかと感じているのも理由です。そうして軽く敬意を表することで、話している相手と自分の距離を一定に保っている(自分の中でそんなに親しい相手ではないと認識している)のかなと思います。

  • #3

    水本光美 (木曜日, 15 10月 2015 17:58)

    どらやき さん、

    コメントどうもありがとうございました。

    確かに「ご主人」や「奥様」には「ご〜」や「〜様」などの丁寧語としての
    接頭語や敬称としての接尾語がつけられているので、
    「尊重する意味」と感じられるのも無理ないと思います。

    実は、私自身もアメリカに行くまでは同じように尊敬語として受け取ってました。
    私がこれらのことばの意味に初めて気づかされたのは、
    恥ずかしながら、アメリカの大学で教えていた頃、
    女子学生たちに質問されたのがきっかけでした。

    次のコメントにその出来事について書きますね。

  • #4

    水本光美 (木曜日, 15 10月 2015 18:15)

    アメリカの大学で女子学生たちに言われたのは、次のようなことです。

    「"ご"がついていても、その基本となる「主人」というのは、
    my master、my landlord, つまり私が仕える人、という意味ですよね。」

    「それに、"様"がついていて、一見とても丁寧だけど、
    "奧"というのは、家の奧にいつもいて表には出て来ない人、という意味。
    女は外に出られないということを意味しているんじゃないですか?」

    それに対して私は広辞苑を持ち出して
    「でも、辞書には、どちらもはっきりと「尊敬語」と書いてありますよ。」

    「それに、"奧"っていうのは、昔の宮中の貴人の妻の居所のことだし、
    万葉集にも"吾が奧妻"って『心の奥深く大切に思う妻』っていう
    意味で使われているんですよ。『はしけやし(愛しい)吾が奧妻(心から愛する妻)』って
    大伴家持も『恋緒を述ぶる歌』で詠んでいるんですよ」
    と万葉集まで持ち出して反論はしてみたのですが、

    「いくら"様"や"さん"をつけても、男は女の上、夫は妻が使える人、
    女はいくら大切にされても奧にしまわれて外には出られない
    いつも家で待っている人、男の所有物、というのは変わらないでしょう?
    本来の意味は変わらないんだから、おかしくありませんか」

    とまあ、厳しくやられてしまったのです。

    でも、よく考えてみると、学生たちの疑問はもっともなことでした。
    どんなに尊敬の意味をもつ接頭語や接尾語をつけたとしても、
    もとの語にそういう意味が潜んでいるとしたら、
    彼らがそう感じるのも当然でした。

    文化を外から客観的に見て感じたからこそ、彼らは疑問に感じたのでしょうね。
    私がアメリカに行って2年目のことでした。

    それ以来、私は「こういう表現は確かに差別意識が含まれてはいますが、
    あまりにも長く人びとの生活の中で使われてきたために、
    現実的に日本では、もとの意味からことばだけが離れてしまい、
    あまり意味は考えずに一般的に使われているようです」

    とか何とか、、、ちょっと苦しい説明をしてきました(笑)






  • #5

    どらやき (金曜日, 16 10月 2015 09:30)

    返信ありがとうございます。言語を学ぶ学生(この場合アメリカの女子学生さんたち)が言葉の定義に対して厳密であるということはいいことですよね。
    「主人」と「奥」の持つ意味をとらえた上で使いたくないという人はいるでしょうし。
    ただ、目上の人に対しては「ご主人」「奥様」で無難に済ませたいというのが本音です。

  • #6

    水本光美 (金曜日, 16 10月 2015 23:21)

    どらやき さん、

    そうですね。実はそういう私も、年配の方々に対しては、
    同様に「ご主人」や「奥様」を使うことが多いです。
    他の言い方を試しても波風立てるだけという場合が多いということもあり、
    辛いところです。


  • #7

    HUSBAND (土曜日, 29 4月 2017 23:09)

    英語husbandも、同様に「家の主人」を指しているのですが。英語圏およびアメリカ人に対しても、同じ主張をするのでしょうか。古英語:hūsbonda(家長)<古ノルド語:húsbóndi(hús(家)+bóndi(家主))。日本語以上にジェンダーの問題はありありだと思います。

  • #8

    水本光美(Terumi Mizumoto) (日曜日, 27 8月 2017 17:47)

    HUSBAND さん、

    随分前にこのコメントいただいていたのに、お返事が大変遅くなりすみませんでした。

    確かに英語のhusbandの語源はおっしゃる通り、古ノルド語のhúsbóndiです。英英辞書によると、「家を管理する人、家の主人、家主」と説明してありますね。また、このhúsbóndiのbóndiは、元来「till(土地を耕す)やcultivate(栽培する)」という意味なので、「土地と家畜などの資産を持つ者(主に農民や職人)」の意味に由来します。

    wifeも古期英語 のwīf(女)に由来しており、「女」を意味していますが、15世紀には「女主人」という意味でも使用されはじめていたようなので、そうなるとhusbandと同等とも言えますね。

    古くは、住める場所を男(たち)が確保してそこに気に入った女(たち)を連れてきて住まわせ(もしかしたら、女の方が勝手に入って来て住むようになったかもしれませんが)、家族を作るという古代からの歴史を考えると、昔は、「husband」は「家の主人」として力の弱い女を従属させていたのかもしれません。

    フランス革命後でさえも市民は権利を獲得しましたが、女性はまだまだ虐げられた存在でした。そういう意味では、おっしゃる通り、日本語の「主人」と変わりないでしょう。

    ただ、忘れてはならないのは、日本語の「主人」には「家の主」の意味の他に、元来、a.「 一寺一山の棟梁、または君主」 b.「人を従属または隷属させている者、他人を使用している者」などの意味があり、君主制度の時代では長い間 b.の意味で使用され、それが家長制度に引き継がれてきたという歴史に基づいているということです。

    そして、その意味は現在でも生きており、英語のhusbandには、そのような意味は含まれていない、というところに大きな違いがありそうです。このことは英語圏で長年仕事をして来た日本人たちやアメリカ人、イギリス人の言語学や英語学の専門家などにも確認しました。

    例えば、日本語では奉公人が自分が仕えている人のことを「ご主人さま」とは言いますが、英語ではhusbandとは言わないわけです。masterでしょうか?husbandは家庭内の夫婦関係だけで使用しますから。そこが英語と日本語が決定的に異なるところではないでしょうか。

    ということで、長くなりましたが、私は英語の”husband”が日本語の”主人”以上にジェンダーの問題がありありだ」とは思えないのです。

  • #9

    水本光美(Terumi Mizumoto) (火曜日, 29 8月 2017 02:14)

    自身の配偶者のことを女性が「主人」や「旦那」と言及することを客観的に見ると、妻が自分の夫を「私が仕える人」「私が従属する人」「私に施しをしてくれる人」「私のパトロン」などと言っているのと同じに聞こえ、私としては違和感があるわけです。

    でも、ご本人が本当にそう思っている場合や「稼いで養ってくれているから」などと思って、ご自身の夫を「主人」と呼ぶのはご本人の選択で自由だとは思いますので、私はそこは本人の考え方次第だと思ってはいます。

    ただ、他人の配偶者を「ご主人」と言及することを「尊敬語」であるからという人がいますが、それは勘違いです。ネットを検索しても「"主人"や"ご主人"は正式な言い方です!」などとおっしゃっている方がいますが、そういう言説は不確かな思い込みではないでしょうか。

    単に「ご〜」や「〜さま」という丁寧な接頭語や敬称を用いても、中身の「主人」や「旦那」の意味には、そのような主従関係や差別的な意味が潜んでいるわけですから、単に「敬語」だと思ってそう呼んでいる場合は、もう一度、本来の意味をよく考えて、気をつけたほうが良いのではと思います。

    少なくとも、自身の配偶者を「主人」ではなく「夫」と言う人に向かっては、「ご主人」と言わないほうがいいのではないかと思います。

    また、「主人」という呼称ですが、

    現に、明治後半頃まで、世間一般の女性既婚者は配偶者のことを「主人」とは呼ばず、「夫」または「良人(おっと)」や夫の姓を用いて言及していました。「主人」と呼ぶようになったのは、それ以後で、「夫」と同じくらい使われるようになったのが戦後です。図らずも戦争時代を経て「主人」と呼ぶ人が増えたのには、何か理由がありそうです。

  • #10

    suzuki (月曜日, 28 1月 2019 21:11)

    本来ならあなたの妻とか彼女の夫で何ら問題がないはずです。
    そもそも論ですが、ジェンダーとかの前に日本語がおかしいのです。
    日本語には英語のyouのように普遍的に使える2人称すらないのです。
    原因はわかっていて、日本語では単語の意味、使い方、用法が時間の経過とともに
    どんどん狭くなっていく特性があるからです。
    このように不自由な日本語を修正していくのは難しいと感じています。
    僕を文部大臣にしてくれたら「日本語改革30か年計画」を立案しますけどね。

  • #11

    水本光美(Terumi Mizumoto) (月曜日, 04 2月 2019 04:21)

    suzukiさん、

    コメントありがとう存じます。

    「日本語改革30か年計画」、本当に必要ですよね。

    suzukiさんが文部大臣になられて、その計画が実現する日が来ることを願っています!

  • #12

    通りすがり (木曜日, 09 5月 2019 13:36)

    正直、他人の配偶者をつかまえて、配偶者さんとか、夫さん妻さん呼びは、違和感ありまくりです。
    私は、日本人男性と結婚(事実婚ではなく法律婚)をしている日本人(女性です)ですが、私自身の友人知人(職場の同僚含む)であれば、私のことを下の名前で呼ぶか、現在の苗字にさん付け、若しくは苗字から派生した愛称(例えば、山田さんや山本さんがやまちゃんって呼ばれるような感じです)で呼んできますが、その場限りの場合(店員さん等)は、奥さんや奥様(夫が同席している場合)などと呼びかけられるのが、個人的には、一番違和感のない呼称です。
    知り合いの配偶者の方を呼びかける場合も、◯◯さん(ちゃん)の奥さん(あまり親しくない間柄や目上の方には奥様)や、旦那さん(ご主人)等と呼びかけるのが通常で、私の周囲の方々も同様なので、特に今後も呼び方を変えようとか考えた事もないです。
    私個人の考え方としては、(他人の配偶者を)奥さん(奥様)、旦那さん(ご主人)と呼ぶのは、基本的には自分の直接的な知り合いではない方を呼ぶ場合の、代名詞以外のなにものでもなく、それ以上でも以下でもありません。
    ちなみに、自分の夫の事をパートナーと呼ぶ事にも、先方からパートナーさん等と呼びかけられるのも抵抗ありますし、他人の配偶者(若しくは交際相手)の方を呼びかける場合も、特に先方からの申し出等がない限り、◯◯さんのパートナーさんなどと呼びかけるのにも、抵抗感があります。
    というよりか、『パートナーさん』ってナニ!?って内心感じてしまいます。
    最近、組織(企業)ぐるみで、顧客の配偶者の事も奥さん(奥様)、ご主人などと呼びかけるのは止めよう…みたいな事を取り入れているところもあるそうですが、そこは顧客の配偶者なのだから、ご主人や奥様と呼びかけるのが一般的ではないのか?と考えてしまいます。
    同性同士のカップル等に配慮して…のような事もあるのでしょうが、その辺りは個別に臨機応変に対処すれば良い事であって、顧客の家族構成なども判っている場合等は特に、パートナーさんなどと呼びかけるのって、かなり違和感、抵抗感があります。


  • #13

    本論とは関係ない枝葉末葉ですが… (木曜日, 23 5月 2019 17:17)

    自然と変わるならともかく、機能性や中立性に走って、雅語の類を駆逐していくというのは、お寒い未来像だと思いますがなぁ…
    文化的な観点で言えば、古い言葉はほっとくと消えていくのだから、むしろ保護するくらいでちょうどいいと思いますが。
    言語や文化の独自性を捨てる方向で動くのは、多様性の排除ではないのでしょうか。

  • #14

    y (月曜日, 10 6月 2019 09:39)

    はじめまして
    私も「主人」「家内」呼びに違和感を感じるものです。海外経験はありませんが。

    「主人」呼びは、戦前の商店で妻が夫(=店主)を対外的に主人と呼んだのが始まりで、なぜか商人以外にも広まったと聞いたことがあります。そうだとすると語源は店主ということになります。
    「家内」は確かに家の奥に閉じ込めているような言葉ですが、「奥様」はおそらく「大奥」も同じ語源でしょう、ご存じの通り江戸幕府内で相当な権力があったようめすし、大昔の歴代天皇は謁見の際も簾の奥にいらっしして基本的に姿を直接は見せなかったわけですので、常に奥にいるから一段下に扱われているというような、あなたが議論した外国学生の意見はずれているように思えました。
    なお、相手の配偶者についての言い方について、「配偶者様」という呼び方を提案しておきます。

  • #15

    T (月曜日, 23 9月 2019 16:40)

    私は話している相手の妻の方を指すときには「奥様」という言葉を使っています。それは、「陛下」「殿下」とか、「お坊様」というのと同じ感覚です。「今目の前にいるあなたの向こう側にいる方」というニュアンスで、「御」や「様」の有無にかかわらず、直接呼ばずにその周りの事物を呼ぶことで敬意を表現しているつもりです。一方、話している相手の夫の方を「ご主人様」とは言いません。言葉そのものに上下関係の意味が含まれてしまっているからです。
    相手の方がいうときは少し異なります。例えば、相手の方がその方の夫のことを「主人が・・・」と言っても違和感は感じません。単なる自分を下げた謙譲語として聞くからです。以前、私の友人が彼の妻を紹介してくれた時に、「主人です」と言ったことがあります。家の主導権を奥様が持っているというニュアンスで、半ば冗談のつもりで言ったようですが、私がそのまますんなりその言葉を受け入れてしまったので、後の話がつながらなかった(笑)と言ったことがあります。
    言葉というのは、どうしてもその意味にその時の時代背景を反映するものですから、かつて「貴様」が最上敬語からケンカを売る言葉に変わっていったように、時の人の感情によって言い換えを余儀なくされるのはやむないというか、自然なことなのでしょうね。

  • #16

    大木 (日曜日, 17 11月 2019 08:37)

    配偶者さんがよいと思います。
    入籍も家計合一もしていなければ同居者さん、
    家計合一していれば、内縁者さん。
    面倒な世の中ですね。
    ちなみに、わたくしが一番嫌悪感を感じるのは、女性に対する、未亡人です。
    配偶者が亡くなったのに未だ死んでいない人、という意味です。
    どうしても使いたければ、男性に対しても使うのが当然です。
    余談ですが、わたくしは苗字が大木です。
    街中で突然、大木さん!と呼びかけられて、振り向いたら、
    全く知らない道を聞きたい年配男性に、奥さん!と呼ばれただけでした。
    電話も不愉快です。奥様ですか?
    いいえ、ここにはそういう人間はおりません、と毎回答えております。
    奥にひっこんでないし。
    誰がなんと言おうと、奥さんの呼びかけには応じないし、
    奥さん呼ばわりもわたくしは絶対にいたしません。
    お役にたちますでしょうか?

  • #17

    mm (木曜日, 05 12月 2019 07:52)

    興味深く拝読いたしました。

    私もいつも他人の夫、妻の敬称を考えていました。結論として日本語にはしっくりとした言葉がないのかもしれませんね。

    『乙嫁語り』という漫画に、ある男性が招いた客の夫のことを「御夫君」と呼んでいて、夫の場合はこれが相応しいのかなとと思いました。
    なので、細君が相手の妻の敬称かと思いきや、調べてみると違っていて、相手の妻への敬称が見つからない現状です。

    ただ、夫君も口語では使いにくい言葉であるので、やはり、モヤモヤしながらもご主人、奥さんになるのかと思っているところです。

  • #18

    フリー (月曜日, 20 7月 2020 10:46)

    長く男性と生きてきて男性的に振る舞っている、だけども昔から…なオッサンです。
    (今は笑って私で生きていますけどね)なので男女論は苦手。どっちも半分理解できて
    半分理解に苦しむから…。

    ビジネスでは困ります。
    決して差別的な意図ではなく、性を強く意識する方の中で、最早言葉狩りのような方がしんどい。
    ビジネス上「私の夫はこの商品が好きです」と言われてお返事を書かねばならない時にも
    「ご主人様が」「旦那様が」で概ね問題ありませんが、昨今は中には女性軽視と仰るお客様も…。
    しかし、世間では記事で書かれているように「パートナー」や「夫様」は変です。
    寧ろ多数派に合わせればどうしても前者です。

    これは性に限らないのですが、年々良くも悪くも「私」で生きられる社会になっていく一方で
    「ま、社会的にはそうだよね」と受け流せない「私は私!」と怒る人達も増えている気がします。
    なので、一般的に多数派でも「おかしい!」と声を上げる方に対して、では過剰反応する少数派にどう
    接して良いかというのも大きな課題になりつつあります。

    「ご主人」「旦那」は差別ですかね…。「奥さん」…これはまあ奥という言葉から
    多少変わっても良い気がしますが、そもそも少数派の人の意見が通る事は歴史的に見ても
    正に“少数派”です。相手は侮辱意識じゃない。侮辱意識が無くても許せない…。

    うーん、私はそれこそが寧ろ自分の首を絞めている気がします。
    そもそも男性友達に「嫁」と紹介されて不快に思う人と「嫁」と呼ばれて
    安堵する人もいますよね。女子トークではフェミな子が帰るとボロカスですしね…。
    結局男性も女性も、考えや生き方が多様化している中でカッとなって反応する人は
    性別関係なく陰で嫌われていますよとは言いたいんですよね。

    女男共にあからさまに性で侮辱するような言葉は別として
    伝わる事を優先したほうが良い気がしますけどね。
    ワイフ、ハズバンドは日本では難しい。

    私は苦手なタイプの人ですが、そもそも日本語を「こよなく愛する方々」は
    この日本語の曖昧さを美徳とします。
    正直Youがどれほど合理的かと思いますが、日本語で「あなた」に統一しましょう。
    なんて日本語好きは許さないでしょう。

    もうこの国の言葉はしんどい…。
    何を話すのも怖い。だからダンマリな人が多い(個人的印象ですが)国民性なのでしょうかね。
    言葉一つで即死ですし…。たぶん「旦那」「ご主人」に変わる言葉を著名人の方々含めて
    声高に普及を務めても、実は普及の壁は同性にあるんじゃないかと思うんですよね…。
    何事も性に関しては男女とも同性の支持を得られないと普及しない。

  • #19

    水本光美 (木曜日, 10 9月 2020 02:26)

    通りすがり さん、

    ずいぶん前にコメントいただいていたのに、反応が遅れてすみませんでした。

    たしかに、通りすがりさんのように感じる方が多いと思います。
    何十年も日本ではそういう呼び方をしてきたのですし、私自身も以前は同じように思っていましたから、、、世間一般的な呼び方以外を提案されても違和感や抵抗感を感じ、慣れたものが良いと感じられることは仕方がないかもしれません。

    言葉の背後に潜む本来の意味や文化的背景を知った上でも「単なる代名詞」と思われるのであれば、それも一つの考え方でしょう。

    そういう風に感じられる方が時間を割いてここにコメントして下さったこと、心より感謝致します。



  • #20

    気遣いがち (日曜日, 08 11月 2020 21:12)

    同僚が最近結婚し、会話の中で「わたしの妻が~」「わたしの妻が~」と言うのですが
    ずっと私はなんて呼べばいいのかわからず、同僚の配偶者についてこちらから振ることができず
    ネットで検索しこちらにたどり着きました。
    とても興味深い内容で勉強になりました。ありがとうございます。
    私は「夫さん」「妻さん」で挑むことにします。
    今は「よめさん」「おくさん」のほうが違和感ないですが
    そのうち使われないようになるといいですね。

  • #21

    こぶとりねぇさん (金曜日, 04 12月 2020 09:09)

    話し合い手の配偶者を指す丁寧な言葉を探していました。勉強になりました。臨機応変に対応したいと感じました。私自身は「お連れ合い様」「配偶者様」を使っていました。夫は使いづらいそうです。やはり、話し合い手には「奥様」、私を指す言葉は「家内」を使っています。

  • #22

    匿名 (日曜日, 27 12月 2020 23:58)

    ご伴侶様という呼び方が一般化すればいいなと思ってます。

  • #23

    h (日曜日, 17 1月 2021 08:35)

    「お連れ合い」という表現が使われることもありますね。

    私も「ご主人」などが一般的だと考える多数派でしたが、今はかなり抵抗があります。しかし、いつでも使える代わる言葉は見つけられていません。

    他の方のコメントを読んでいて、「ご主人」や「旦那様」がおかしいと思う私は過剰な反応をしているだろうかと不安になりました。「一般的に受け入れられている言葉があるのだから、それを使えばいいじゃないか」「フェミニストは陰で嫌われている」というご意見もあり、少し悲しくなりました。

    個人的には、本当の問題は「多数派」の人々が「少数派」の意見を、「一般的」などの言葉を使うことで、それとなく「聞き入れられませんよ」としてしまうことなのかと思っています。
    「一般的」なのは事実なのですが、それは「少数派」の意見を聞き入れなくてよい根拠にはならないと思うのが私の立場です。
    多数派も少数派も、フラットな関係で議論ができる土壌が必要だと思います。

  • #24

    a (月曜日, 18 1月 2021 10:57)

    偶然このページを拝見しました。
    今現在生活していて思うのは、「ご主人」「旦那様」「奥様」などと呼ばれるのが嫌だと宣言する方々が、
    その場で、「夫(夫様?)と呼んでください」「妻(妻様?)と言ってください」などと
    提示出来ていないのは何故かという事です。
    みなさんのコメントを読んで、「その場で訂正できるほど正解と思える単語が無い」ことが
    理由だとわかりました。
    逆に考えれば、今使われている単語が定着した理由も同様だと考えられます。

    顧客対応が会社イメージに響く現代社会では、事例が増えればすぐに会社単位で変わっていくはずなので
    適切な単語が生み出せれば、かなり早い時代に変化があっただろうと思います。
    なんにせよSNSで不快感を吐露するだけのような現在の状況では、
    まだまだ変化は望めないかなという感想を持ちました。

  • #25

    みょん (日曜日, 08 8月 2021 11:07)

    ご意見には同意したいのですが、どうも「ただ敬語が分かってない人」の言葉っぽくなってしまうのが残念なので、何か「ご主人」の意味合いを持った女性バージョンとかを作ってもいいのかなぁとは思いましたね

  • #26

    A (火曜日, 10 8月 2021 17:47)

    偶然こちらのページを拝見致しました。随分前からこの問題は提起されていたのだなと思うと、なかなか変わらないものだなあと思いつつ、少しずつ変化は起こっているのかもしれないとも思います。
    今の接客業などではお連れ様か、お連れの方呼びが基本の様です。男女の二人組であっても、兄妹なのか、友人同士なのか、はたまた婚姻関係がデリケートな関係なのかがぱっと見では分からないからという理由があるそうです。ご主人様や奥様が持つ差別的意味合い以外にも、実際的な理由があるのだなと思いました。
    そう思うと、男性同士、女性同士の組み合わせでも、親戚なのか友人なのか恋人同士なのかは傍目からは同じく分からない訳で、お連れ様が便利で、かつ一番の落としどころなのかなあと思います。ツレは元々お能の用語なんですよね。私の叔父は関西人だからか、友人にも配偶者にもツレを使うのでたまに混乱しますが、大きな弊害は無いように思います。
    個人的には、自分の配偶者を主人や旦那と呼ぶのは抵抗があるので、何か差別的な文脈を持たず、'キチンと聞こえる'言葉が市民権を得て欲しいものです。

  • #27

    花花 (火曜日, 31 8月 2021 08:18)

    考えすぎですよ。
    ジェンダーもわきまえているから、
    ご主人さん、旦那さん、奥さん、奥様で良いと思います。

  • #28

    たい焼き (火曜日, 28 12月 2021 13:15)

    興味深く、拝読いたしました。
    色々と考えました結果、私はご主人や奥様という言葉を使用することにそれほど違和感は感じなくなった次第です。
    私も当初は例えば、「主人」という言葉には、雇い主と使用人の関係性を想起させ、夫婦の関係性にも従属関係を意識させる言葉と感じており、使うのを控えておりました。そして、長らく代わる言い回しを探しておりました。
    そして、さまざまな考え方を見聞きしてきたのですが、改めて国語辞典を読み返してみました。
    辞典には①家の長、②自分が使える人、③夫を指す言葉、とわけて解説されています。つまり、それぞれ別の性格を帯びた言葉と理解できます。
    ここで一つ視点を変えます。「ご飯」という言葉があります。飯には①米を炊いたもの、②食事という概ね2つの意味があるかと思います。
    そこで考えてみたいのですが、「ご飯を食べに行こう!」と誘われ、ハンバーガー屋さんに行ったとしましょう。ここで①の使い方を用いだして、これはご飯ではないから違和感がある、引っ掛かる、ハンバーガーを食べる際にご飯という言葉を使うのは控えよう、となるでしょうか。
    このように同じ言葉でも使用される場面・文脈で意図することに違いがあり、そして多くの方がおそらく何の支えもなく、正しく意味を理解しているのではないでしょうか。
    そんなことを思いますと殊、主人等の言葉に関する場合のみ、他の使い方とないまぜにして議論することに返って違和感を覚えてしまうのです。

  • #29

    みみ (火曜日, 24 1月 2023 23:43)

    初めまして
    私はそもそも奥にいることが悪いことだとは思いません
    危険な外に行かされることもなく、大切にされているという解釈でいます
    外に出たり男性となんでも対等になることが嬉しくない女性もいます
    一方的に決めつけて悪いことのようにされるのは悲しいです
    海外では他国の文化を否定して変えさせようとするのが普通なのでしょうか
    詳しくもなく自分では少ししか見てないのに学生たちの意見は傲慢だと思いました
    ずっと奥にいるのは客と話さなくていいから返って楽に感じる人もいるのに
    学生たちにした説明は納得できるしいいものだと思いました
    現在ご主人、奥様を差別的に使っている人はほぼいなく、尊敬の気持ちだと思います
    言葉狩りのように感じます

  • #30

    ふむふむ (日曜日, 29 1月 2023 15:23)

    こんにちは。私は先日、同じ集合住宅に住む、お名前を知らない方と立ち話になり、その方が「主人が…」とおっしゃった事で前々から気になっていた「話し相手の配偶者の呼び方」についてネットの意見を見て回っていました。記事もコメント欄も大変参考になり考えされられました!
    近所の方が「主人」とおっしゃった時おや、と思ったのは、まだ30代くらいの女性だったからです。人それぞれ、思い込みは通用しませんね。名前も知らない同士の会話として仕方ないと思いますし、特になんとも思わないなら私も良いと思います。
    私は「ご主人・奥さん」はなんとなく、上の世代に対してならともかく、下の世代の人に使うのはかなり抵抗があります。一方で、「旦那さん」は「よっ、越後屋のダンナ!」みたいなノリと感覚があって特に抵抗がないです。
    「違和感を感じる人は増えてきている。けれど皆にしっくりくる日本語がまだ出来てない」と言う事だけは確かですから、人それぞれの感じ方を沢山、長い時間をかけて話し合っていきたいですね。

  • #31

    Ayano (火曜日, 28 2月 2023 04:44)

    奥さんとか旦那さんとか言っている人達は差別するつもりで言ってるわけじゃないんだし、それにそれらが世間で差別って認識があるわけでもないのに、これは差別ではないかって、過剰反応じゃないの?
    あと、変えるにしても妻さんも夫さんも言いづらい。。。おっとさんてお父さんみたいだし。

  • #32

    hey yoo (月曜日, 27 3月 2023 09:26)

    お客様に対して、ご主人、奥様、の呼び方は変えられないですよ。
    なので、奥様の奥は「奥ゆかしい」という意味の「奥」。
    ご主人は、家族を色々な意味で守って頼りがいのある人というころで「ご守人」。
    こう思って呼びましょう。

  • #33

    鷹見 泰人 (火曜日, 25 4月 2023 06:14)

    もう40年近く前、職場の先輩にその方の配偶者(妻)から電話がかかってくることがよくありましたが、そのたび「奥さん」から電話ですというのにはすごく抵抗感がありました。名前を知っていたので○○子さんから電話ですと言ってましたが。やっぱり妻さん、夫さんしか思いとかないですかね。でも「カルテット」の夫さんには滅茶違和感ありましたね�

  • #34

    通りすがり (日曜日, 09 7月 2023 09:40)

    以前、他人様の配偶者(さん)を夫さん、妻さん、パートナーさん等と呼ぶ事に抵抗感、違和感があるとコメントをした者です。
    今でも、この考え方は変わっていません。
    特に『夫さん』『妻さん』に対しては、強く違和感を覚えます。
    何故なら、『夫』『妻』という呼称は本来自分自身の配偶者に対して使用する言葉であって、よそのご家庭の配偶者さんに使用する言葉ではないからです。
    これは私自身の考えではなく、以前にその様に他の方から教えて頂いた記憶があり、個人的に納得しているので、今後もその考え方が変わる事は恐らくないと考える次第です。
    以前、放送されたドラマ(私は見たことがないのですが)で、他人の配偶者(夫)に対して、『夫さん』と呼びかけるシーン等が登場していたそうですが、恐らく現在に至っても、定着はしていない様子。
    少なくとも、私の周囲ではその様に呼びかけている人は、見たことも聞いたこともありませんし、例えばサービス業等に従事されている方が、顧客に向かってその様な呼び掛けをしているシーンにも居合わせた事もありません。
    勿論、ショップスタッフや営業職に従事している方本人は内心、他人(顧客)の配偶者に対してどう呼ぼう?と逡巡する事はあるのかも知れません。
    ですが、私の知る限りでは、(顧客に対しては)ご主人様や奥様と呼び掛ける方が未だに多数派のように感じますし、最近では佐藤様、鈴木様のように苗字+様で呼び掛ける方もいらっしゃいますね。
    但し、ご夫婦の夫(ここでは便宜上そう表現させて頂きます)に対しては、佐藤様と呼び掛けるのに対して、妻(側)に対しては奥様と呼び掛ける事も珍しくありません。
    私個人としては、(殆んど面識がない)他人様の配偶者に対しては、ご主人様や奥様と呼び掛けるのは、相手に対する敬意を表している意味合いだと捉えており、私自身もよく知らない方に対しては、その様に呼ぶ事に対して抵抗感はありません。
    また、ショップスタッフの方などが顧客に対して、そう呼び掛ける事もそれが一番適している様に感じます。
    また、自分自身が自分の配偶者に対して、(妻が夫に対して)『主人』『旦那』と呼ぶ事に抵抗、また自分の配偶者(夫)から、『嫁』『嫁さん』『かみさん』『家内』等と呼ばれる事、第三者から『ご主人様』『奥様』と呼ばれる事に抵抗があるとおっしゃる方が一定数いらっしゃるのは存じています。
    が、それは第三者(要は他人)に強要するような事ではないと思いますし、第三者から『お宅のご主人』等と呼び掛けられて、不機嫌になる(勿論、対外的に不機嫌な気分を隠さない人は稀かとは思いますが)のも、どうなのか?と思います。
    それならば、貴方や貴方様の配偶者をどの様にお呼びすれば良いのか、最初に提示してくださいとお願いしたいです。
    例えば、苗字に様(さん)付けで呼んで欲しいのか、あまり親しくない相手からであっても、下の名前に様(さん)付けで呼ばれたいのか、予め提示して頂ければその様に呼び掛ける事に対しては、抵抗感も違和感もありません。
    要は、他人の配偶者に対してどう呼び掛けるのが適切かどうかの最適解は、現状では見つかっていないのですから、自分や自分の配偶者の事を『ご主人様』『奥様』と呼ばれて違和感、抵抗感があるのであれば、私(もしくは御自身の配偶者)の事は○○と呼んでくださいと申し出るのが一番、理に叶っていると思います。
    余談ですが、既婚女性が自分の夫を『主人』と呼ぶ事に内心抵抗がある場合であっても、一定以上の年代(親世代や祖父母世代)の方と会話する際は、『うちの主人』等と呼ぶ方が、受けが良い様に感じる事も、申し添えておきたいと思います。

  • #35

    40代前半(女)です。 (月曜日, 10 7月 2023 04:41)

    皆さんのご意見がとても興味深いと思って読みました。私は語りませんが、、妻を嫁と呼ぶことだけは違和感がもの凄くあります。地域性もあるのかな?

  • #36

    放浪者 (金曜日, 15 9月 2023 07:08)

    進歩的な呼び方として「夫さん」「妻さん」を使うべきという意見は度々耳にしますが、どうしても違和感は拭えませんね…。
    「夫さん」は「お父さん」と音感が似ていますし。
    それに比べると「妻さん」はまだ定着しそうな気はしますけどね…(建物の側面を「妻側」と呼び、また刺身のツマにあるように妻も本来は「奥側・側面側」という意味があるようですが、「女性(男性・同性)配偶者」のような法学的な堅苦しくない言い方で非外来語となると、妻が一番マシでしょうし)

  • #37

    通りすがりの (火曜日, 19 9月 2023 08:17)

    興味深く拝見しました。

    仕事の中では、数年前より、自分の夫や妻の事を配偶者、パートナー、と呼ぶ方が増えてきている印象です。

    私は旦那や主人という言葉が好きではないので、夫呼びです。別に仕えてないし。
    夫は私を名前で呼んでいます。

    他の人が何の言葉をどう使ってもいいと思うけど、自分が好きではない言葉は使わないだけで心が軽いです。

    どう思われようと、自分が気持ち良い言葉を使いたいです。
    自分の感覚に合った人とも付き合っていけますし。

水本光美 (日曜日, 1月 3日, 2021 04:10)

Y さん、



お返事遅くなってすみません。



「奥様」という呼称ですが、確かに天皇に謁見する際は、簾でお姿が見られないようにしていたようですね。直接お顔を拝見するのは恐れ多いということで、「奥」に居るという意味ではないと思われます。

女性の場合は、例えば平安時代に天皇の正室や側室たちをはじめ仕える女房たちは、それこそ後宮と呼ばれる奥の建物内にほぼ隔離されている状態で、高位になればなるほど自由に外には出られませんでした。その後江戸時代の大奥までも同様でした。



つまり、「奥(の住まい)にいらっしゃる高貴な方」という意味で「奥様」と呼ばれていても、実際には天皇や将軍にお目見え出来る高位の女性たちは、いわば、全員「彼の女」であるため、彼女らは行動が束縛され天皇や将軍の心づもり一つでどれだけ寵愛を得ていても、事あらば命さえ左右される存在でした。女性に男性と同じ人権などない時代でしたからね。



私のアメリカの学生は、そのことも意味しており、さらに現代の日本の家庭でも「奥さん」が「ご主人」と同じ立場で扱われてはおらず、まるで使用人のように扱われている場合が多いと感じたようです。



例えば、実際に現代の日本人宅に招待されても、「奧さん」は「ご主人」とともに客と話すより、台所という奥に居てせっせと料理し、それを出すためだけに客の前に姿を現し、少しは話したとしても、すぐに奥にひっこんでしまう。そして、再び姿を現すのは客が帰る際に玄関まで見送りに来る時だけ、、、という印象を持ったようです。



確かに、現在の若い世代の家庭では、そんなことはないと思いますが、実際には年配夫婦の家庭を訪問すると、「奧さん」が最初と最後の挨拶時にしか出て来ないということも未だにあります。

そういう「奥」という語の背景と実体験から、外国人学生から見たら、この「奥様」「奧さん」は語としては持ち上げられてはいても、実態としては虐げられた存在という印象が強かったのでしょう。



yさんが提案される「配偶者様」というのも、男女の性別にこだわらない結婚が法的に認められれば、そのような生き方をしている方々にとってもよさそうですね。